・ 25年9月に実施されたFP1級実技試験(日本FP協会)の概要
・ 私の勉強法・勉強時間
・ 自己採点の結果
・ 受験の感想、反省点
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知りたい
ゾウさん
今後、FP1級実技試験の受験を検討しているので、その概要や勉強法などを知りたい。

気になる
クマさん
私も同じく25年9月の試験を受けたが、他の人の自己採点結果などが気になる。

筆者
夢遊ペンギン
私は、25年5月にFP1級学科試験を独学で1発合格!!
25年9月のFP1級実技試験も1発合格を目指して受験してきましたので、その内容などをご共有いたします!
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1.FP1級 実技試験概要
実技試験は、「FP協会」と「きんざい」の2団体が開催
🔳比較 概要表 ※主な違いは赤マーカ
| 項目 | FP協会 | きんざい |
| 試験形式 | 記述式(筆記) | 面接式(口頭) |
| 試験時間 | 13:30~15:30(120分) | 15分×2題 |
| 試験実施日 | 9月(年1回) | 5月、9月、1月 (年3回) |
| 合格基準 | 100点満点中60点以上(60%) | 200点中120点(60%) |
| 受験料 | 20,000円 | 25,000円 |
| 合格率 | 約90% | 約80%前後 |
主な違いは試験形式、年間の試験実施回数、合格率
・FP協会の試験形式は記述式、試験実施は9月に年1回、合格率は約90%です。
・一方、きんざいの試験形式は面接式、試験実施は6月、9月、2月の年3回、合格率は約80%前後となります。
合格率は極めて高いが・・・
・合格率は、両試験ともに80%超です。「FP1級学科試験」が難関(合格率10%程)であり、それに受かっていれば実技試験は実質的に『準1級』のようなイメージかと思います。
・但し、過去には、合格率が70%台となる試験もありましたので、油断は禁物です。
「FP協会」と「きんざい」 どちらで受験するのが良いか
・合格率だけを見れば「FP協会」であることは間違いありません。
・但し、「FP協会」は年1回9月のみであるため、FP1級学科に5月試験の合格者は、そのままスムーズに受けられますが、FP1級学科に9月、1月試験の合格者は間が空いてしまいます。
・その場合は、現実的に「きんざい」という選択になると思います。
・また、『筆記試験』と、『面接試験』の得手不得手もあると思いますので、そこを踏まえての総合判断となります。
・尚、私の場合は、『FP学科試験に5月合格&面接試験は苦手』ですので、迷いなしに「FP協会」の一択でした。
2.私の勉強法・勉強時間
使用教材
| 教材名 | 値段(購入時) | 備考 |
| 1級FP技能検定 実技【資産設計提案業務】 精選過去問題集 25年版 | 3,495円 | 通称、「緑本」 これさえやっておけば良い、という神話もあります |
| ビジネス出版社 1級FP技能士 学科合格テキスト | 5,390円 | 学科試験時に購入 |
| FPキャンプ式 学科試験一問一答 FP1級 TEPPEN Vol.1、2 | 9,240円 | 学科試験時に購入 |
| 過去問 | 無料 | FP協会のHPからダウンロード |
※①通称、「緑本」

勉強内容
・25年5月学科試験の結果が7月2日に出ましたが、直ぐに勉強を開始せず、7月末頃より順次勉強を開始。
| 時期 | 学習内容 | 備考 |
| 7月末 | 一旦、過去問を解く | この時点で5~6割は取れる感覚 |
| 8月初旬 | 緑本を解く | 一旦は1周 |
| 8月中旬~下旬 | 緑本で解けなかった問題を意識しながら、諸々の復習 | 不明点がクリアになるまで 2~3周 |
| 9月初旬~9月14日(試験日) | 緑本、過去問をひたすら解く | 3~4周はした気がします |
勉強時間
・一般的に、実務経験が豊富な人で約50~100時間、FP1級学科取得後の人で約100~200時間、FP1級学科から時間が空いている人で約200~300時間、と言われているようです。
・私の場合、FP1級学科取得後ということもあり、学習期間は約1.5か月、総学習時間は約150時間程でした。
🔳1週間の学習イメージ
| 曜日区分 | AM | PM | 合計 |
| 平日 | 1時間 (通勤時等) | 1時間 (帰宅後等) | 2時間×5日=10時間 |
| 土日 | 3時間 | 3時間 | 6時間×2日=12時間 |
| 合計 | ー | ー | 22時間+α |
🔳総勉強時間
| 1週間の学習 | 7月末~9月14日までの週数 | 総勉強時間 |
| 22時間+α | 約6.5週 | 約150時間 |
3.自己採点の結果
論述を除く正答率は71% 自己採点ベースでは合格
🔳自己採点結果(黄色マーカ箇所が正答)

・論述を除けば、38問中27問に正答(正答率71%)。
・内訳を見れば、〇✕問題や複数回答問題は26問中19問に正答(正答率73%)。選択問題や計算記述問題は12問中8問に正答(正答率67%)。
・論述は個人情報に関する問題で、恐らく60%以上の点数は取れている思いますので、自己採点ベースでは合格できたと考えています。ここは、改めて結果が出た際に記事にいたします。
例年に比べて難しかった・・・
・正直、過去問題と比べて格段に難しかったように感じます。試験問題を開けたときに「ウッ😢」となりました。
・SNSでも同様の声が散見されました。
・通常は、「緑本」をやりこんでおけば簡単に合格できていたそうですが、今回はそうはいかなかった受験者も多くいたようです。
4.受験の感想・反省点
学科試験の合格率が高かった反動か?
・25年5月のFP1級学科試験の合格率は「18.75%」と、一般的に言われている10%前後と比べ高い水準でした。
・これは、私の推察でしかありませんが、その反動で今回のFP1級実技試験の難易度が上がったのかな、と感じました。そこでバランスを取る的な。
・何れにしても、非常に難しかったように感じました。
「緑本」以外も確りやっておくべきだった
・SNS界隈で囁かれる「緑本」神話を信じて、私の勉強も「緑本+過去問」に偏重しておりました。
・今回の試験では、FP1級学科試験の頻出範囲に加え、あまり論点ではない細かい点も出題された印象です。
・私の場合、一応の復習として、「FPキャンプ式TEPPEN Vol.1、2」や「学科テキスト」を見返してましたが、それが功を奏しました。もし、それを行ってなければ落ちていたような気がします。
・FP1級学科試験で使用したテキストや問題集に、もっと時間を割いておけば、点数が上がり、安心感のある水準になっていたのかなと感じています。
・これからFP協会の実技試験を受験される皆様は、「緑本」のみならず、学科で学んだ他テキストも含めて、幅広く勉強された方が、高得点に繋がるかもしれません。

